予防接種・健康診断
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予防接種について
予防接種は、発症、進行すると重篤な事態をもたらす可能性がある疾患による悪影響を軽減するために人類が取り組んできたものです。
病気を避けることや重症化を防ぐことは、命や暮らしを守るために役立ちます。大病をわずらえば苦痛や不安を味わうだけでなく、治療に時間やお金を使いますし、周囲の人にも心配をかけます。
これらを踏まえて、予防接種はご自身を守るうえに周囲の大切な人を守るものとご理解ください。また、感染症の予防接種はご自身と共に社会全体を守るためにあるので、ぜひ前向きにご利用ください。 -
当院で行っている予防接種
新型コロナウイルスワクチン
当院は、新型コロナウイルスのワクチン接種を行っております。より多くの方に接種していただきたいですが、ワクチンの在庫状況によっては、かかりつけの患者様を優先させていただきます。接種を希望される方は事前にご連絡をお願いいたします。
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インフルエンザワクチン
インフルエンザは冬に流行のピークを迎えることが多いので、11月頃に接種すると流行時の発症を抑えやすくなります。インフルエンザワクチンは発症の確率を下げるものの、一切発症しないとまでは言えません。それでも、発症した場合に重症化しにくい作用もあるので、接種には意味があります。
インフルエンザワクチンの入荷状況は年度によって変動しますので、接種を希望される方は事前に確認のご連絡をいただけるとスムーズです。公費(対象者のみ※) 1,500円 自費(対象者以外) 3,000円 ※ 対象者の確認については、京都市のホームページをご確認ください。
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麻疹・風疹(MR)
混合ワクチン妊婦さんが風疹を発症した際、特にそれが妊娠初期である場合、おなかの中の赤ちゃんが先天性風しん症候群になる可能性があります。この場合、生まれながらにして耳や目の機能が低かったり、心疾患があったりするので、妊娠の可能性がある女性とその周囲の男性には予防をおすすめします。
費用 9,000円 -
B型肝炎ワクチン
B型肝炎は急性と慢性に大別されます。急性肝炎は薬剤の影響や肝炎ウイルスのほか、免疫機能が異常をきたしていることなどで発症し、肝臓の機能が著しく低下します。これによって発熱や嘔吐感、倦怠感や黄疸などが見られますが、発症者の2%程度は重症化して生命に危険が及ぶ場合もあります。そのため肝臓移植が必要なケースもあります。
慢性肝炎はB型肝炎ウイルスに感染した状態の、いわゆる「HBVキャリア」が発病した状態で、肝硬変や肝がんのリスクが上がります。
ワクチンは急性肝炎の予防やキャリアへの移行を防ぎますし、周囲の人への感染も防止します。費用 7,500円(1回あたり)
※3回接種が必要です -
肺炎球菌ワクチン
肺炎球菌は、文字通り肺炎を起こすだけでなく、気管支炎や敗血症の原因としても知られています。
肺炎球菌は90を超える種類が存在しますので、ワクチンにもいくつかの種類があります。
高齢者の定期接種対象向けの肺炎球菌ワクチンは23種類の肺炎球菌に効果を発揮しますが、徐々に免疫が低下するため5年毎の再接種をおすすめします。
また、13種類に対応するワクチンは種類は少ないですが、より長い間免疫効果が持続するといわれており、両者を併用することもおすすめです。費用
23価肺炎球菌ワクチン
(ニューモバックス)7,000円
(定期接種の場合は軽減あり)13価肺炎球菌ワクチン
(プレベナー13)10,000円 -
帯状疱疹予防ワクチン
帯状疱疹は若い人にも見られる疾患ですが、中高年で発症率が上がります。そのため、50歳以上の人であれば、幼児にも使用する水痘ワクチンを帯状疱疹の予防にも使用することが可能です。
また、2020年の1月には「シングリックス」という帯状疱疹用のワクチンが使えるようになりました。これによって年齢が高い人に向けた帯状疱疹の予防が効果的に行えるようになっています。費用 21,000円(1回あたり)
※2回接種が必要です -
HPVワクチン(ヒトパピローマウィルス予防ワクチン)
日本で子宮頸がんの診断を受ける人は、年間で約1万人程度と国立がん研究センターが報告しています。子宮頸がんは30~40代に多く見られる疾患で、自覚症状が無いことから進行して気づくことが多い特徴を持っています。
HPV(ヒトパピローマウィルス)にもいくつかの種類がありますが、ワクチンはがんを発症しやすい16型、18型の感染予防を目指しており、ワクチン接種で子宮頸がんを5~7割程度予防できると見込まれています。
定期接種対象者の方は費用免除のため、医院でのお支払いはありません。4価ワクチン(ガーダシル) 18,000円(1回あたり)
※3回接種が必要です9価ワクチン(シルガード9) 27,000円(1回あたり)
※3回接種が必要です
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健康診断について
高血圧や糖尿尿、高脂血症(脂質異常症)などのいわゆる「生活習慣病」は、初期症状が無いまま悪化し、多数の重篤な疾患にもつながることから、国家としても大きな問題となっています。また、大きな疾患をわずらわなくても、だるさや疲労感を伴うことが多いので、日常生活に悪影響を及ぼすことは少なくありません。
一口に「生活習慣病」と言っても症状や状態はさまざまですから、まずは検査を受けて状態を確認することが重要です。状態や原因がわかれば、それぞれの方に合わせて、治療や生活習慣を改善するアドバイスを行うことができます。 -
当院で行っている健康診断
特定健診(京都市)
京都市の特定健診は、40歳以上の方を対象として生活習慣病の有無を確認するために行われています。「高齢者の医療の確保に関する法律」を法的根拠として、生活習慣病やそれに付随する合併症の診断や、メタボリックシンドロームの判定も行うことができます。
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- 京都市の国民健康保険に加入されている当年度(年度末の3月31日まで)に40~75歳の方
- 75歳以上で京都市内にお住まいの京都府後期高齢者医療被保険者の方
- 受診方法
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- 対象となる方には受診券(受診票、受診の手引き含む)等が送付されます。
- 集団健診、個別健診、人間ドックのどれかを選び、個別健診、人間ドックでの受診を希望される場合は、指定医療機関(京都市の公式HPを参照)に直接、日時を予約します。
- 受診については年度内1回限りです。
- 当日は、受診券と受診票、保険証、受診料金(対象の方)をご持参ください。
- 個別健診の場合は、受診後1ヶ月ほどで、受診された医療機関から面接または郵送(各医療機関によって異なる)で結果をお知らせします。
- 健康診査項目
(個別健診の場合) - 問診、身体計測、診察、血圧測定、血液検査、尿検査、心電図検査(65歳以上は全員、64歳以下は必要と判断された方)、眼底検査(対応可能な医療機関で受診され,医師から必要と判断された場合のみ)
※眼底検査は当院では行っておりません。
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企業健診
企業健診(一般健康診断)は、雇用している労働者が受けることを経営者に義務付けられています。
雇用に際して行う企業もありますが、定期健康診断として行うことが一般的なので、当院では雇用時の健康診断と定期健康診断に対応しています。
予約制ですので、ご利用の前にご連絡ください。(特定業務従事者への健康診断や、海外派遣労働者の健康診断には対応していません)